栃木県(日光・鬼怒川・宇都宮)part2


「一緒のベッドで、寝よっか。」


彼らは男二人旅である。その彼らが一緒のベッドで寝るか寝ないかで揉めている。その理由はもちろん“車内泊を何としても避けたい”の一点である。とはいえ三連休の真ん中。空いてる宿など無く、空いていても1人4万を超える宿ばかり。しかし車内泊は避けたい。という事でインターネットを駆使して探していたところ「ダブルなら1部屋空いているのですが……」と電話で言われ、必死に説得をしていると言うわけだ。渋々友達の承諾を得て1部屋5500円のビジネスホテルへ。


「あのぉ・・・。もし宜しければツインのお部屋にキャンセルが出たのでそちらの部屋をご用意しましょうか?お値段はそのままで構わないのですが。」


この運の良さ。やはり日頃の行いがいいとこう良いことが降ってくるんです。そんなこんなで午後9時には爆睡。目覚めたのは2014年10月13日午前8時過ぎ。



「あっ……そんなに腕舐めちゃだめだって……もう……くすぐったいよぉ……」



今彼は大島優子に腕を舐められている夢を見ている。幸せそうだ。しかし、現実はそう優しくない。雨だ。突然の雨が降り始めた。2日目の予定は鬼怒川ライン下りだ。雨で出来るのか。不安を抱えながらも車を走らせる彼ら。


足尾銅山もいいなぁ。でも日光江戸村も捨てがたい。あー、東武ワールドスクエアもいい。華厳の滝も。あぁ。くそ。一体どうすればいいんだ!!」


車内は混乱を期していた。雨が一層強まったのだ。ライン下りへの不安。そこから生じた迷い。運転の腕を鈍らせる。



「それでも……それでもライン下りがしたい!!!!」



迷いながらも出した答え。もう彼らに迷いはない。ゴールはもうすぐだ。



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雨が弱まりライン下りの中止が取り消された。またしても運が良かった。約30分かけ船で川を下る。先週の台風18号の影響で普段の4倍深さが増しているため迫力は満点だ。ライン下りが終わってからは15分程で迎えのバスが来る。しかし、バス停には強敵が待ち構えていた。


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「僕はね。自分に正直にいたいんですよ。」



ただ欲求に負けただけである。それにしても魚も団子も牛すじも美味しかった。その後ホテル湯の蔵で露天風呂に使った。本当はまだまだ回るはずだったが台風19号が接近していたのであえなく退散。


「あ!!!宇都宮ギョウザ食べてない!!!」


また食欲である。女の子に相手されない人間は性欲を食欲に変化させてしまうのだろうか。あぁ悲しき人生なり。と嘆いていると宇都宮ギョウザを食べれるパーキングエリアという事で大谷パーキングエリアを発見した。


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その名もギョウザドック。これは本当に美味しかった。ぜひもう一度食べたい。これにて栃木県への旅は終了である。最後にれいちゃま氏にこんな質問を投げかけてみた。






「貴方にとって“旅”とは。」









「人生のスパイス、とでも言っておこうかな(笑)」





以上、茶番にお付き合い頂きありがとうございました。






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・今回のまとめ


1日目
佐野パーキングエリア→佐野ラーメン→中禅寺湖→朝ごはん→戦場ヶ原→ゆばアイス→小田代ヶ原→カツとじ定食→日光東照宮→ゆりん→明治の館→オムライス、チーズケーキ→ビジネスホテル


2日目
鬼怒川ライン下り→あゆ、だんご、牛すじ→ホテル湯の蔵→大谷パーキングエリア→ギョウザドック



使った金額
高速代→7600円(÷2)
ガソリン代→6440円(÷2)
食べ物代→6880円
駐車場や拝観料や宿代→11610円
その他→2820円

計28330円



満足度★★★★☆
満腹度 ★★★★★
運の良さ★★★★★